東京湾の真ん中に浮かぶ人工島「第二海堡(だいにかいほう)」明治中期からおよそ25年の歳月をかけて建造されたこの場所は、当時の最新技術を結集して造られた❝純国産❞の島。そのノウハウは、現在の海洋土木技術の礎になっています。そしておよそ105年の時を経て2019年、ついに一般旅行者の立ち入りができるようになりました。数多くの秘密が眠るこの島で、とっておきの❞非日常体験❝をしてみませんか?
【東京湾第二海堡】
第一海堡の西方約2,600ⅿ地点、水深10~20ⅿの場所に築かれました。明治22年7月に着工され 大正3年6月、25年もの歳月を要して完成しました。面積約41,300㎡・左翼長190m・右翼長270mを計り 総工費79万円以上を要しました。(現在は国土交通省関東整備局の管理)
【富津岬と東京湾要塞の歴史的背景】
教国の人の来航、及び 日本人の東南アジア方面への出入国を禁止する「鎖国」により、長期間海外との外交を閉ざしていた江戸幕府は、1853年(嘉永6年)ペリー艦隊の浦賀来航により 海防強化の必要性を痛感し、品川沖に台場(砲台)を建設しました。